スクウェア・エニックスが世に送り出したスマホ向けリアル連動ゲーム(RXG)「予言者育成学園 Fortune Tellers Academy」も、気が付けば2016年2月のサービス開始から半年以上が経過しました。
2月の開始から遊び続けている生徒や途中の時期から入学した生徒がいる一方で、残念ながら学園から去っていった元生徒も少なからずいます。

FTAは誰も知らない問題の答えを予知するという、これまでにないジャンルのゲームアプリであるだけに、実際に触れてみないとどんなものなのか分かりにくいアプリでもあります。
実際に触ってみたけど自分には合わなかったというミスマッチはFTAに限った話ではありません。合わなかったのだからその後他のアプリで遊ぼうとするのは自然な話です。
問題なのは、アプリの内容自体は面白そうだと感じていたのに、いつしか手が遠のいて遊ばなくなってしまう場合です。初心者向けの分かりやすい説明が不足しているとか、ゲームバランスとか、不具合が出るとかいくつか理由は思い浮かびます。

予言テストや大アルカナ襲来イベントなど、ゲームバランスや運営上の不手際が見える部分は結構あるものの、このあたりについては改善したいという意思が全く見えないわけでもなくて、倍率変動のタイミングを変えてみるとか、大アルカナのレベルを上げるようにするとか、実際に形として反映されたものもあります。
その一方で、表示がおかしくなるとか突然アプリが動かなくなるとか、致命的と言えるアプリの動作の不具合については、なかなか改修がうまく進んでいそうに思えないのが遊ぶ側の実感でしょう。
予言テストで自分が思っているのとは異なる選択肢に投資をしてしまうとか、臨戦切れになっていた使役アルカナをアメジストで回復させて出撃しようとしたら画面が動かないとか、苦労して大アルカナの障壁取り除いて次のターンから攻撃してやると思っていた途端に戦闘がエラーで終了するなど様々な不具合が発生していて、しかもそれらの不具合を何度も経験すれば、遊んでいて面白くないと感じるのは当然です。

エラーで戦闘が打ち切られポイントが0表示に
(エラーで戦闘が打ち切られ戦績が0ポイント表示になってしまった例)

ゲームプレイの進行を妨げる深刻な不具合について、ゼロにするには開発側の大改修が必要になるとしても、プレイヤー側で不具合の発生頻度を低くする努力をすることは現状でも可能です。
頻発する不具合で困っている人が今すぐ行えそうないくつかのポイントをまとめてみました。

FTA以外の余計なアプリを動かさない

スマートフォンのメモリの中では常時OSや様々なアプリのプログラムが稼働しています。メモリには限りがあるので沢山のアプリを同時に動かしているとメモリのやりくりが難しくなるのです。
さらにそれぞれのアプリの実行には頭脳であるCPUでの計算が欠かせません。CPUに沢山の計算をさせ続け多大な負荷をかけてしまうことでCPUが発熱し、それを冷ますために動作の速度を落としたり、それでも間に合わない場合動作を停止してしまうのです。
FTAをプレイする際に予めFTA以外のアプリの動作を停止させておけば、FTAがメモリとCPUを最大限使用することが出来るのです。
元々スマホのOSには自動的に使っていないアプリを停止させるタスク管理の機能が備わっていますが、メールやブラウザや地図などつい裏側で動かしっぱなしになりがちなアプリの動作は自分でこまめに切ることが重要です。
また、普段の使用頻度が低くて殆ど触っていないようなアイコンのアプリがあれば、思い切ってアンインストールするのも手です。

スマホが発熱するなら冷ます

余計なアプリが他に動作していない状態でも、FTA自体が結構スマホの機能を使いまくるアプリであるだけに、遊んでいるとスマホが発熱する場合もあります。
発熱した状態が継続するとCPUなど内部の部品が劣化したり、内蔵しているバッテリーにも悪影響を及ぼすため、どうにかスマホを冷ますために動作が遅くなったり止まったりしてしまいます。
発熱を抑えるために、スマホにカバーを付けて使用している人は熱がこもりがちなので遊ぶときはカバーを外したり、扇風機などでスマホに風を当てながら遊んだり、大アルカナ襲来のタイミングで熱くならないように遊ぶ時間帯を動かすなどの工夫は有効です。

操作は連打せず焦らずゆっくり行う

大アルカナは出現から20分経過すると、最後の止めを刺せないまま逃げられてしまいます。また討伐に熱心なクラスではクラスメイトが次々にダメージを与えていくので、操作がおぼつかないと自分のターンが少なくなってしまいます。
こんなとき、つい焦って画面のタップを連打気味にしてしまいがちですが、このゲームの不具合には操作を素早くしすぎた場合に発生するものが結構多いのです。
逆位置のアルカナが出現した際に表示が固まって動かなくなったとか、アルカナ選択画面で本来表示されないはずの画面がいくつも重なってしまったとか、戦闘時に行動を決定してターンを開始しようとしたら動かなくなったとか、これらを発生させるトリガーの一つとして有力なのが過度の連打状態の画面タップです。
焦りがちな気持ちを一旦抑えて操作の間隔を一拍二拍あけてみると、連打状態からの不具合発生頻度は下がる可能性があるかもしれません。

端末を最新の高機能機種へ乗り換える

一般的にゲームアプリは同じ時期に提供されている他のジャンルのアプリと比較して、より高い性能を要求されがちです。そしてアプリは新しい機能が増えれば増えるほどアプリの規模が大きくなり、より高性能を要求するようになります。
一方で端末側は、OSの更新などでアプリの動作の効率が改善されることもあるかもしれませんが、端末のCPUが上位の部品になるとかメモリの容量が増えたりはしません。そして使い続けるにつれてバッテリーは確実に劣化します。
アプリの動作が遅いと感じたら最終的に端末を乗り換えるという選択肢もあるのです。
しかし、たとえ最新機種であってもゲームアプリで遊ぶことが目的ならば、1万円程度で購入できるような格安の機種では不十分な場合も多くあります。
お財布と相談しつつお目当てのアプリが動作しそうな適切な最新機種を探し当てるというミッションが待っています。


不具合が発生した場合は、ゲーム内の「その他」→「お問い合わせ」から報告をすることができます。開発チームでもすぐに解決できるものではないかもしれませんが、解決へつながる糸口の可能性もあるので、可能であれば報告をお奨めします。